11年前のあの日、思い出せない人は誰もいないと思います。災害に遭われた人、直接被害は受けなかった人も。あの日から多くの人々は、今、この瞬間をかけがえのない時間だと感じるようになったと。

私の人生にも大きな変化がありました。今こうして繋がらせて頂いている皆様との新しい歩みの一歩を踏み出せたのです。そして「最後のハトムネツアーには、絶対一緒に行くよ」と穏やかな笑顔で約束してくれた主人は、今は亡き人に。

遠藤さん、貴方の悲しみと辛さと悔しさのほんの1パーセントを、私は10年後に体験しました。
今、貴方が生きていてくれる事に、心からの感謝を。

そして、私もこの先何年生きられるかわからないけれど、主人が皆様に問いかけていた言葉「感謝の反対の言葉は？」の答えだった「当たりまえ」について、深く考えながら生きて行きたいです。
今日を迎えるにあたって改めて、私と出会ってくださった全ての人々に心からの「感謝」を。