今年のハトムネツアーは南三陸まで足を延ばしました。先ずは初日・・・

2018-09-28 23:30:08 | 日記

東日本大震災の被災者のドキュメンタリー映画「一陽来復」では、私達UNITE  TOGETHERも活動の様子が映されていましたが、その映画がご縁で南三陸でホテルを経営されている方と、私たちの支援先の遠藤さんが繋がることになりました。まさしく点と点であった部分が、線によって繋がり、今回のツアーで面となっていったのです。ホテル観洋さんは震災当日から宿泊客は勿論の事、近隣で被災された方々も受け入れをされ、従業員の方々は女将の指示のもと一致団結されて苦境を乗り越えられました。営業を再開されてからはほゞ毎日「語り部バス」を自主的に運行されて今に至っておられます。遠藤さんを通じて是非その「語り部バス」に乗せて頂き自分の目で復興の様子を見たいと希望を伝えておきました。

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従業員の伊藤さんは生々しい写真をかざしながら私達に当時の様子を説明してくださいました。7年過ぎた今でも説明の間に声を詰まらせ涙されている様子が私たちの胸を打ちます。そして今もなお、かさ上げ工事中である現場で実情を説明してくださいました。延々と続く防潮堤、周囲を見渡しても人の住む建物は無く只、震災遺構として残されている「職員が自分の身を呈して最後まで住民に避難を呼びかけた」建物が、異様な色の修理を施された状態で立っていました。むなしさと、憤りと、悲しさとが入り混じった語り部の方の話を聞くにつれ、この復興のあり方に疑問が感じられて仕方ありませんでした。

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夜はツアーメンバーに石巻の遠藤さん達も加わっていただき、海の幸をふんだんに使われた心こもった料理に舌鼓をうち、食後にはロビーをお借りしてユナイト音楽隊によるミニコンサートも開くことが出来ました。お風呂に入ってくつろがれているお客様も耳を傾けて下さり、「どういう団体ですか?」とかのお尋ねも頂き、素敵な交流も生まれました。

翌日の朝陽の素晴らしいこと。こんなに穏やかな海が牙をむき人々の人生を一瞬にして変えてしまうなどと、本当に信じられないほど神々しい程でした。

 

この記事に対するコメント

  • sachiko 2018年10月9日21:20

    ホテル観洋の女将様の 言われた言葉が今でも思い出します。
    あきらめない、前向きのの支援をお願いいたします。といわれました。

  • 京の時代おくれ 2018年9月29日11:52

    ご苦労様です。私も昨年ホテル観洋さんにお世話になりました。11メ-トルにも及ぶ防潮堤、海の見えない港町、緑豊かな防風林の後にコンクリートの造作物が、虚しさと現実の狭間で
    これが、復興の象徴,とは全く同じ疑念を感じました。目を転じて、遠藤さんのような地道に取り組んでおられる方の意見は⁇:ちっぽけなことですがこれからもますます応援したいと思っています。地震、台風、豪雨災害今年は災害の当たり年ですが、明日は我が身、元気で頑張りましょう。続報楽しみにしております。

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