近くて遠い場所・名勝旧彦根藩松原下屋敷「お浜御殿」庭園

2016-11-28 18:03:41 | 日記

昭和28年、井伊家の末裔・直愛さんが彦根市の市長となられて、平成5年1993年に亡くなられました。 私たち彦根市民にはとても馴染みやすいお人柄で、琉球国王・尚泰の曾孫だった文子奥様も穏やかな凛とされた方でした。そのお二人が長年暮らしておられた場所が「お浜御殿」と言われた彦根藩下屋敷です。直愛さんの亡き後も奥様は一人でお住まいでしたが2004年に亡くなられました。歌人で随筆家・お花もお茶もたしなまれる奥様は彦根市と沖縄の交流などにも力を注がれ、質素な暮らしぶりをされていました。

何度もご縁はありましたがこの「お浜御殿」に足を運んだのが昨日初めてでした。丁度年二回の庭園公開日だったことで、やっと訪れることが出来ました。

お天気は曇り気味でしたが、庭園の紅葉は最後の色づきを見せてくれています。僅かに残された建物も奥様が亡くなられた後は、何も手が付けられておらず、かなり状況は悪くなっています。そんな心配をしながら庭園内を巡りました。

平成12年度彦根藩下屋敷庭園調査業務報告書の資料から、昔は汐入式となっていて水路を介して琵琶湖と松原内湖に通じていて満々と水を湛えていたそうですが、今では水路が埋め立てられていて「枯山水」風になっています。

往時を偲ぶ・・・には現存する建物があまりにもひどい状態で侘しさも感じながら、色ずく木々の美しさに見とれていました。12月5日頃までが公開日とお聞きしています。

お浜御殿2   お浜御殿1

おはまごてん6   おはまごてん4

何時かこの「お浜御殿」が整備され、いにしえを偲ぶことが出来る名所旧跡になる事を祈りたいです。

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