昨年女川で初めてコンサートを開かせて頂いたのが、駅前広場の芝生の所でした。まだ海へと繋がる商店街の一部が建てられたところでした。「海が見える公園のまち」をコンセプトに建てられた女川駅前商店街は「シーパルピア女川」という伸びやかな街並みになっていました！

午前中に降っていた雨も、１１時過ぎにはすっかり止んで、そぞろ歩きの人々も増えてまいりました。UNITE  TOGETHERから用意してきたお土産「バンダナハンカチ、CD、熊のぬいぐるみや、企業様からの支援の化粧品」をお手紙と共に一軒づつお配りして、新しい一歩を確実にスタートされた人々にエールを送らせて頂きました。　　皆さんから、「遠くからよく来てくださったね、有難う。」と喜んで頂けました。　　雨は止んだものの、山からの吹き下ろしの強風は、音楽隊にはなかなかの環境で、楽譜が舞い上がり、体まで飛ばされそうになりながらも熱唱して、お客様もそれに負けじと頑張って聞いて下さいました。３連休を利用して女川を訪ねてこられた観光客の皆さんも、きっとこの街の復興の様子に目をみはられたと思いますし、私達も来年も又、この地を訪れてみたいと思いました。

この日の夜は恒例の食事会を「今村」でさせて頂きました。チームわたほいからは、遠藤さん夫妻と、相澤さん夫妻も混じって頂き、総勢３４名という人数を「今村」さんは毎年とびっきりの御馳走でもてなして下さいます。初参加の人達はその美味しさにビックリ！常連参加の人達は「今年はどんな料理？」と楽しんでおられました。　そして今年も又遠藤さん達がサプライズで誕生日を祝って下さいました。桜の木に埋め込まれたのは女川商店街の中の「スペインタイル」のお店のかたに相談してくださって、とっても重厚なプレートにして下さいました。

今年も１０月８日から二泊三日のハトムネツアーで石巻・女川へと行ってまいりました。総勢３０人、そのうち１０人がUNITE音楽隊でした。今回初参加の人も６人あり、其々がいろんな想いを感じて下さり、「参加して大変良かった」という感想を頂けました。

危ぶまれていたお天気も期間中支障のない程度に回復して、「みんなの想いが集まれば、お天道様まで味方して下さる・・・」という嬉しい状態でした。

初参加の方もおられるので、日和山と「がんばろう石巻」の看板の場所を案内して頂きました。一年前とは違って急ピッチでかさ上げ工事が成されていたり、新しく「復興マンション」が建てられていたりしました。「がんばろう石巻」の看板や、「灯」や、子供たちの椅子に加えて「震災関連の映像」等を見る事が出来るコーナーもある資料館が建てられていました。丁度語り部をされている方もおられて、当時のお話も少しお聞きすることが出来ました。

いよいよ「チームわたほい」の基地・・・一年振りの現地は、所々にリフォームされた家等が見られて、少しづつ変化している様子でした。そして「虹の架け橋」が見えてきました。

朝方降った雨の為にテントも張って下さって、カラフルなテントの下では懐かしい人達が待っていて下さいました。暗くならないうちにと、早速ハトムネメンバーは基地の草引きや砕石運び等の作業をさせて頂きました。みるみる綺麗になってゆきました。

あらためて全員集合でご挨拶。今回は９月の彦根のイベントで皆様に協力して頂いた「千羽鶴」の進呈も致しました。糸でつないだ千羽鶴はお馴染ですが、私達はクリアーケースに入れた鶴をお渡ししました。埃がかかったり糸が切れないようにとの思いで、基地の棚に飾って頂けるように。

到着時から大きなホタテや牛タンの美味しそうな匂いがしていましたが、沢山の心づくしの御馳走が並びます。私たちの為に朝早くから用意をして下さった手料理の数々。初参加の人達はビックリしながら、みんなで美味しく頂きました。

美味しく、楽しく、懐かしい「チームわたほい基地」での初日の最後は、音楽隊の近藤洋平君と雪子さん、初参加のバイオリニストの井上実優さんによる歌の披露でした。