早朝グラグラと揺れて、みんなが一斉に目が覚めました。東京湾の震源地による地震でした。以前箱根に旅したときが東北大震災の日だったので不安がつのりましたが、その後のニュースでは大きな被害も出ていなくて本当に幸いでした。　　朝食までの一時を周辺の散歩にと友人に勧めて３０分程散策したのですが、こちらではもう秋の草花が咲いていて、あちこちに思わぬ可憐な花たちが発見できて嬉しくなりました。爽やかな空気をいっぱい吸いながら、今ここにこうしていられる事の喜びを噛みしめておりました。　朝食はおきまりの「きのこ雑炊」を美味しく頂きました。以前と何一つ変わっていない・・・と言いましたが、おもてなしの心とお料理は更に磨かれて、期待を十分満たせて頂けました。亡くなった元オーナーはきっとこの状況を心から喜んでおられると信じられました。

山梨県北杜市大泉町にあるヒュッテ・エミールは以前の経営者が亡くなって暫く閉鎖されていたのですが、建物も室内の家具や調度品・カトラリーに至るまで以前のまま引き継がれて次の経営者によって再開されました。・・・とは言っても何度か訪れて思い出の深いホテルだったので、なかなか再訪が出来ませんでした。今回の旅は友人のお一人が是非泊まってみたいと言われて計画が出来ました。ﾊｰﾌﾞｽﾀﾝﾄﾞから程なくの所で、細い道を曲がった瞬間、記憶のままの姿で全景が見えた時、懐かしさと物悲しさが入り混じって胸に迫りました。到着を迎えて下さった新しいご夫婦は、まだお若いかたでした。早速荷物をお部屋に運んで下さり、そのトリプルのお部屋が何一つ変わっていないことに感激しました。窓からの景色・ダニエルの家具・気持ちの良さそうなベッド・くつろげるソファーコーナー。夕食の時間も迫っていたので、着替えを済ませて階下に降りると暖炉には程よく火が入っていました。当時のシェフが再生エミールで働いておられるとお聞きしていたので、再会したときの感激は何とも言えませんでした。約３時間程の至福のﾃﾞｨﾅｰは、ご一緒した友人もとても気に入って下さり久々の贅沢なひと時を堪能出来ました。

誰もが想像すらしなかった大雨による洪水被害・・・その規模の大きさに、東北の大震災後の津波の状況が蘇えります。今回のミニトゥリップは、そんな状況を目にしながらで心がスッキリしなかったのですが、思いきって行ってまいりました。久々の晴れ間の中、友人二人が安全なドライブテクニックで最初の目的地・小淵沢までスムーズに連れていって下さいました。緑溢れる山道を暫く走り続けるだけで、日常の慌ただしさが心から消え去ります。ランチにと計画して下さった友人お薦めのお店は、馬術競技場の直ぐ近く。ピッザやパスタがとても美味しかったのは、流れる時間の違いや自然の中というロケーションも加味されていたのは間違いありません。ゆったりと居心地良くランチを摂った後で、すぐ近くにある「木のオモチャ」のお店を覗くことにしました。この地で何年も前からご夫妻で営んでおられるショップでフアンも多いとか。「大人から子供までが楽しく遊べる」というコンセプトに基づいて所狭しと置かれたオモチャは、オリジナルを含み国内外の木製玩具・ゲーム・インテリア雑貨等々。どれもこれも素敵でつい目移りします。お目当ては孫の誕生日プレゼントを選ぶはずだったのですが、いつの間にか自分が楽しんでいるのに気づく程でした。　　次の予定地のﾊｰﾌﾞｽﾀﾝﾄﾞまでは少し距離がありましたが、記憶にある景色をなぞりながらのドライブを楽しみました。ブログでもご紹介したショップですが訪れるのは久々で、「来られるなら薔薇が一番綺麗なシーズンに」と勧められながら、ここ暫くは訪れるきっかけが無く随分ご無沙汰の訪問でした。元気そうなｵｰﾅｰとの再会に加えて、黒猫ちゃんたちのお迎え。更に草花の茂みには、最近住み着いてる様子の鹿の親子たちがいました。　友人達と午後のハーブティーを頂きながらホッとさせていただきました。「虹の架け橋」のお菓子の事を彼女のブログでアップして下さったそうで、もうすぐ皆様からのオーダーが入るとか・・・。嬉しい繋がりを頂いております。話は尽きないのですがホテルの食事時間も迫って来ていたのでおいとましました。